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スペシャルニュース

2009/11/28パール・ドラムワークショップ第2弾 イベントレポート

11月21日と22日の2日間に渡りワイルドミュージックスクールにて、パールによるドラムワークショップ「セイビアンシンバル試奏会」が行われた。
今回のイベントでは普段難しい、ドラムセットでのシンバルの試奏ができる、ドラマーにとって嬉しい催しとなった。





パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
展示ブースに並べられているシンバルは合計なんと400枚!当初300枚の予定が400枚になってしまったとのこと。

特に参加者の興味を引いていたのはプロトタイプのシンバル。
今回のイベントのためにカナダの工場から取り寄せたという数多くのプロトタイプは、参加者に試奏される機会が多かった。
所狭しと並べられたシンバルは2日間をかけてもとても全てを試奏しきることはできないだろう。とても贅沢なイベントであった。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
試奏用に用意されたドラムセット ROCKセット(左) JAZZセット(右)

試奏ブースは2つあり、それぞれに“ROCK”と“JAZZ”と書かれておりROCKにはカーボンプライメイプルが、JAZZにはマスターワークスメイプルがセットされていた。
ここに展示ブースに並べられている中から気になったシンバルをセットして試奏することができる。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
シンバルの歴史から始まり、セイビアン設立の経緯から製造工程までを解説。参加者は熱心に耳を傾けていた。

シンバルチョイスセミナーではシンバルの製造工程の話があり、原材料、合金にされた塊、鉄板状にされたものなどが取り出されていた。参加者はより熱心に説明を聞き積極的に手に取って確かめていた。
シリーズの違いによる製造方法、音の違いの説明になると参加者からも質問があり、より詳しい説明、解説をしていた。
シンバルメンテナンスセミナーでは、まず形状の違い、ウェイトの違いによるサウンドの違いをひとつずつ聞き比べていた。
同じサイズでウェイトによる違いや、ハンマリングやレイジングによるサウンドの違いをわかりやすく説明がしていた。
メンテナンスの説明では、シリーズによる製造工程の違い、ナチュラルフィニッシュとブリリアントフィニッシュによる違いによって汚れのつき方が違うなど、より専門的な説明がされていた。
メンテンス用の製品を紹介しつつも、一番はこまめに乾拭きするのがいいとのこと。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
つのだ☆ひろ氏のドラム体験レッスン(左)とシンバルセミナー(右)

ワイルドミュージックスクールの校長、つのだ☆ひろ氏によるドラム体験レッスンが行われた。
ドラムを学ぶ上での必要なことは、「まず知ること」という話を中心に熱く語っていた。
そしてマイク・マンジーニやヴァージル・ドナティらとの交流で得た奏法なども紹介。最近のシングルストロークの練習法に繋がっているとのこと。
特にマイク・マンジーニに聞いた筋肉の使い方の話から、インナーマッスルなどの珍しい筋力トレーニング方法の紹介に進むと参加者も珍しそうに見ていた。
スティックワークの方法やスティックの使い方については自信のシグネチャースティックを用いて説明し、「このスティックじゃないとできない」というショルダー部分を使った音色の違いも紹介。スティックとスティックワークについてのこだわりを解説していた。
終始“知ること”の大切さをユーモラスに語り、参加者も熱心に、そして楽しそうに聞いていた。
また、当日はシンバルセミナーのゲストであるつのだ☆ひろ氏が会場に突然現れ、今回のセミナーで使うドラムにセットされたシンバルを参加者に解説しながら「いい音だろ?」と聞かせていた。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
シンバルセミナーでは、実際の使用例などを交えながら各シンバルを解説していた。

シンバルセミナーはシンバルの歴史から話が始まった。
オスマントルコの軍楽メフテルの話から始まり、現在のセイビアンができるまで、実際にイスタンブールで見てきた話を交えて解説していた。
それぞれの役割によっての出したい音や奏法を解説。
トップシンバルには22”のMedium Heavy Rideを使用。昔は22”,24”,26”のライドを使うのが主流だったという。
トップシッバルはリズムを刻むためのもので、そのための“カツーン”という音がしっかりでるシンバルを選ぶとのこと。
シンバルレガートの奏法やエッジを使うとき、ラテンのリズムのときはカップを使うなど、実演を交えて解説していた。

その後、テリー・ボジオのシグネチャーVAULT RADIA 20”を紹介。
フラットタイプのこのライドはテクニックがなくてもシンバルレガートの音がいいと太鼓判を押していた。

次にHHX Evolution Effeks Crashを紹介。
デイヴ・ウェックルのシグネチャーであるこのクラッシュシンバルはシズルがついており、
特にブラシでの演奏時に小さい音で長い響きがほしいときに使うという。
「音が切れているときにフィルを入れるのはダメ」ということで特にスローな曲などで活用するそうでその演奏の違いを実演していた。
ブラシの演奏時にはチューニングキーを一緒に持ってシンバルをこすって鳴らすときに使うという奏法も紹介していた。

次にHHX LEGACY 17” CRASHの紹介。
このシンバルを選んだ理由は音の散り方がバスドラムと合うからとのこと。
シンバルはドラムと混ざったときにいい音がすることが大事で、いいシンバルの基準にしているそうです。
厚いシンバルだと単体で鳴りすぎるので好まないのだとか。
チャイナシンバルでは形状によって出せる音の数を解説。
プロトタイプのシンバルでカップが通常と逆のチャイナシンバルも紹介していた。

ハイハットはテリー・ボジオのシグネチャーRADIA。
このシンバルは圧倒的にボトムが厚く重いハイハットだが、昔はトップ側を厚い方にしていたとのこと。
ここでもオープン奏法や、16ビートの刻みに加えたりと、いろいろな奏法を実演していた。
 それぞれのシンバルの特徴や奏法を解説する中で、
“知る”“聴く”“見る”ことの大切さを再度語り、いろいろなシンバルを試奏して確認できる今回のイベントの良さを説明してセミナーは終了した。





パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
SAKURAによるシンバルセミナー。自身の持ち込んだシンバルについて解説していた。(右)

イベントの最後は「SAKURA」をゲストに迎えてのシンバルセミナー。
自身のシンバルを持ち込み、セイビアンを使うようになった経緯、そのシンバルを選んだ理由が紹介された。
セイビアンを使うようになった経緯から話が始まり、「パイステのシンバルが好きです」という始まり方が印象的だった。
元々パイステを使っていたが、パイステの音に似たSABIAN PROシリーズを使うことになりセイビアンを使うようになったとのこと。
パールが作ってきたシンバルの話からSABIAN PROができるまでの話も解説されていた。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
参加者を自分のドラムセットに座らせて講義をする場面もあった。

後半は参加者からの質問に答える時間が作られたが、そこでは質問者を自分のドラムセットで叩かせてドラム診断のような場面もあった。




パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会 パール・ドラムワークショップ第2弾”セイビアンシンバル試奏会
SAKURA持込のシンバル。スプラッシュはRADIAを使用。テリーボジオノのシグネチャーモデル。(左)ハイハットはHHのレギュラーハットを使用。(右)トップは15年間使用している年季もの!

現在の使用しているシンバルの紹介では音の好みについての話になった。
シンバルは主にHHシリーズで、クラッシュシンバルはMedium thin CRASH。15年は使っているとのこと。
普通の音がするシンバル、薄いシンバルが好きとのこと。
しかしその好みも強いこだわりがあるようで比較のために使われたAAXの音は好みでないと言っていた。
ハイハットは HH のレギュラーハット。
ボトムはエアウェイブタイプ。空気が逃げることで得られる音が好みとのこと。
ライドシンバルもHHのMedium Heavy RIDE。
いわゆる普通の音ということで選んだそうです。
ライドシンバルはリズムを刻むだけでなくクラッシュ音などいろんな音に対応できるのがいいとのこと。クラッシュの音と繋がることも大事だそうです。
シンバルはハット、クラッシュ、ライドで成り立っているので他に加えるのはあえて繋がらないエフェクトシンバルを使用しているとのこと。
セッティングの話では以前は水平にシンバルをセットしていたが、音のニュアンスを多く引き出すために少し傾けたそうです。
スタンドは絶対にストレートでシンバルの鳴りをよくするために作ったこともあったとか。
そしてフェルトをつけずに鳴りを引き出すというこだわりも紹介していた。


今回のイベントでは、参加者を対象とした抽選会もあり、パール、セイビアンのオリジナルグッズなどが用意されていた。
特賞はなんと1日目はプロトタイプのシンバル、2日目はスネアケースのスネア(限定生産)入り!
参加者はもちろんのこと、主催であるパール、講師を務めた、つのだ☆ひろ、SAKURAらのドラムに対する情熱が伝わってくる2日間であった。是非3回目にも期待したい。


レポーター・永山 吾郎


つのだ☆ひろ ドラマーページ
http://www.drumsize.com/2009/08/post_91.html


SAKURA ドラマーページ
http://www.drumsize.com/2009/09/sakura.html


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