2007/04/18小出シンバル/小出 俊雄氏インタビュー 12/April/2007
小出シンバル/小出 俊雄氏にインタビューを行ってきました!
Q:シンバル造りを始めたきっかけはなんでしょうか?
A:うちの工場にドラムをやっていた人が働いていて、昔は1960年代に安物のドラムセットについてくるような真鍮のシンバルを作っていたんですよ、という話をしたら「作りましょう!」って言われてね。
そこから、作れるかどうかわからなかったけれど、一応勉強してみたのです。
Q:小出さん自身はドラマーではないのでしょうか?
A:全然ないですね。(笑)
Q:シンバルを作り始めたのは何年前ですか?
A:考えだしたのは7縲鰀8年前になりますね。
Q:実際商品として発表する迄にどれ位かかったのですか?
A:シンバルを作るのに3年程かかりましたね、実際に売るようになってからは3・4年位かかりましたね。
Q:ドラマーでない小出さんが、どういう研究をされたのですか?
A:僕自身はドラマーではないけれど、じゃあシンバルメーカーで働いている人がドラマーかというとそれは違うんですよね。
シンバル造りは金属加工ですからシンバルの音を聴く人がまた別にいればいいのです。

Q:では市場のシンバルを研究した訳ですね? A:そうです。どうやって作っているかを研究しましたね。 商品を見てどうやって作っているかを考えたり資料を集めたりして。 そして作れるという事はわかりましたが、そこからが大変でした(笑)
Q:どういう試行錯誤がありましたか? A:一番の問題は材料でした。材料はわかったけれどもそれが手に入りませんでした。 ジルジャン社やトルコのメーカーは自社で作っているんですね。
Q:トルコのメーカーというとイスタンブールなどですか? A:そうです、イスタンブールなどは自社で銅と錫を溶かして混ぜて、昔だったら熱してドンチンドンチン叩いて形を作っていたんです。 けれど、うちはそういう事はできないのでどうすればいいのかと考えたら、パイステやマイネルは製造過程が違うという事がわかったのですよ。それらは材料を自分の所では作らず買ってるんですよ。 まぁそういう流れで材料もなんとか手に入り、ひとまず作ってみて、大阪のドラムショップのACTというところに持っていったら「いけるんやないか!」いうことで、そっからまた研究していきました。
Q:シンバルメーカーとしてこれから目指すところは? A:ドラマーが「こんなものが欲しいな!」って言うのを作れるようになりたいですね。 今は商品化しているシリーズは少ないけれど実はいろんな種類のシンバルが作れるんですよ。 製造過程でいうと、あまり手を使わないですべて機械で作れるようにしたい事ですね。 ジルジャン社はそれを凄くうまくやっているんです。 今さら日本人が手でカンカンカンカンやってては値段が合わないですね。特殊なものだけ、そういうのはあればいいと思います。
Q:サウンドに関するポリシーは? A:個人的には僕の生まれは1949年で戦後すぐの団塊の世代なのですが、学生当時はジャズが流行っていましたジャズ喫茶も沢山ありまして、音楽としてはジャズが好きなんです。 当時、高校生の頃からエレキギターが出てきて、バンドが沢山出てきて、うちでもおもちゃみたいなシンバルですけども、練習用のシンバルを作ってた。それ以来、音楽にはずっと関係あるんです。 そういえば最近はジャズ喫茶が増えてきているようです。
個人的に作るのは、ちょっとあまり普通のドラマーが使わないやつをつい作ってしまう(笑)
そういうのは、トルコ系のシンバルに近いですけどね。
Q:新商品のB20 609というのは?
A:これはトルコから材料を買ってきて、うちでシンバルに加工しているんです。一般的に使いやすいシンバルだと思います。
B20というのはシンバルの材質の事で銅80%と錫20%で出来ているという意味です。
銅にスズが20%入っているのが、大体の伝統的な昔から作られてきたシンバルなんです。
スズ8%というのがあるのですけど、それはパイステのジャイアントビートや、今なら2002というシリーズで、当社の場合は503というシリーズなのです。ちょっとだけ錫が少ない事が、きれいな音を作っているのです。

Q:最後に読者にメッセージをお願いします。
A:皆さん自分の音の好みが子供の頃からあって、なかなかはみ出る事が少ないと思うんですけど、そこを思い切ってはみ出して小出シンバルを買ってみてください!(笑)
前に聞いた話ですけれど、パイステの与えた影響ってヨーロッパでは結構多いらしく、クラシックなんかで使うドラもパイステだったりして、子供の頃からその音を聴いて育った作曲者がその音を指定することがあるらしいのです。「ドラはパイステを使え」ってね。
我々にとったら本当は中国のドラの方がドラらしいんだけど、新しいヨーロッパの若い世代の作曲家にしたら、それは異質な音なんでしょうね。
私みたいに子供のころからジャズ聴いてたから、そのままジャズが好きやという(笑)
やっぱりそういうものなのでしょうね。
最後にシンバルにヒビが入った時は手遅れになる前にすぐにヤスリで削ってください。多少であれば音への影響は少ないです。それは素人でも出来る事なので是非シンバルを救ってあげてください。

小出シンバル Officialホームページ
http://koidecymbal.com/
http://www.drumsize.com/img/interview_koide01.gif
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が発売!
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